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「普天間、危険性除去を」 宜野湾市民 国と対立に困惑も


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 米軍普天間基地騒音被害第2次訴訟原告団の団長を務める山城賢栄さん(84)は「普天間飛行場の騒音や危険性がなくなるのは願ってもないことだ」と早期の移設を求める。ただ国が県を訴える代執行訴訟になったことについて「こうならないうちに双方歩み寄れなかったのか。なぜ移設先が沖縄なのか、辺野古なのか、他に妙案はなかったのか。県民の一人としてさみしい思いはある」と話した。

 第3次普天間爆音訴訟団の新垣清涼団長(73)は「県民の代表である知事が認めないということに対し、国が代執行するのはとんでもないことだ。米軍は自国や日本の本土では市街地の近くを飛ばないのに、沖縄は軽視されている。辺野古に移しても沖縄は変わらない」と批判。「司法は内閣から独立し、国民の側に立って判断してほしい」と求めた。

 (島袋良太)