沖縄県、レプトスピラ症の検体取り違え 陽性と陰性を逆に通知 「患者に迷惑かけた」と謝罪 治療には影響なし


沖縄県、レプトスピラ症の検体取り違え 陽性と陰性を逆に通知 「患者に迷惑かけた」と謝罪 治療には影響なし レプトスピラ症の検査ミスを謝罪する糸数公部長(左から3人目)ら=13日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉陽 拓也

 10月にうるま市の県衛生環境研究所で実施したレプトスピラ症のPCR検査で、検体を取り違えるミスがあった。県保健医療部の糸数公部長らは13日、県庁で事案を公表し謝罪した。患者の症状や治療に影響はない。


 県によると、10月3日に県内2カ所の保健所から依頼を受けて患者2人のPCR検査を実施。患者Aが陽性、患者Bが陰性という結果を本人や医療機関に通知した。

 11月1日に抗体検査を実施したところ、Aが陰性と判明。同6日に改めて2人のPCR検査を実施したところAは陰性、Bは陽性だった。PCR検査の過程で検体の容器に記す患者番号を書き違えていたことが判明。10日までに患者と医療機関に謝罪した。

 衛生環境研究所の渡口輝所長は「患者2人と家族に多大な不安と迷惑をかけた」と謝罪した。今後は、全ての検査工程を再確認し、再発防止として検体番号の確認を徹底するとした。 

(嘉陽拓也)