那覇の「大麻グミ」販売店に立ち入り検査、シャッター下ろし1時間半 国際通り 県と九州麻取


那覇の「大麻グミ」販売店に立ち入り検査、シャッター下ろし1時間半 国際通り 県と九州麻取 沖縄麻薬取締支所の立ち入り検査が入り、シャッターが下ろされた国際通りの販売店=21日、那覇市
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 大麻の類似成分を含むグミ(通称「大麻グミ」)を食べた人が相次いで体調不良を訴えた問題を巡り、厚生労働省九州厚生局沖縄麻薬取締支所と県は21日、那覇市牧志の国際通り沿いで「大麻グミ」を販売している店舗に、医薬品医療機器法に基づく立ち入り検査を実施した。

 すでに販売停止命令が出されている商品の陳列が確認されたため、沖縄麻薬取締支所は店舗に対して販売、陳列をやめるよう厳重注意し、店頭から商品を撤去させた。

 同支所や県の職員らは同日午後5時前に店舗に立ち入った。厚労省麻薬取締部が、店舗を運営する本社に対して販売を停止するよう求めていた、大麻由来の成分に似た合成化合物「HHCH」(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)を含む商品の陳列を確認した。

那覇市の店舗で販売されていたHHCHを含むとされるグミ=21日

 立ち入りを受けて店員は慌ただしくシャッターを下ろし、閉じられた店内で同支所などによる検査がおよそ1時間半続いた。国際通りを歩く通行人らは不安げな様子で、詰め掛けた報道陣と下ろされたシャッターを見つめた。

 立ち入り検査のあった店舗近くで小売店を営む女性によると、同店は2年ほど前にオープンし、客層は幅広いという。女性は突然の立ち入り検査に「驚いている。数日前からニュースで『大麻グミ』などが世間をにぎわせていることは知っていたが、まさかこんな近くにある店でとは思わなかった」と困惑気味に語った。

 同店舗では一時期、「合法大麻」と書かれた看板を掲げていたが、現在はブルーシートで覆って見られないようになっている。