「大麻グミ」沖縄でも7月に救急搬送 未成年男性が食後に体調不良訴える 「販売されていたもの食べた」


「大麻グミ」沖縄でも7月に救急搬送 未成年男性が食後に体調不良訴える 「販売されていたもの食べた」
この記事を書いた人 琉球新報社

 東京都や大阪府で大麻由来の成分を含む可能性があるグミを食べた人が相次いで体調不良で搬送されている問題で、県衛生薬務課によると、今年7月に県内でもグミを食べた未成年の男性が体調不良を訴え、搬送されていたことが分かった。男性は那覇市内の店舗でグミを購入したと話していたという。

 県によると、危険ドラッグと疑われる救急搬送の件数は今年1~9月で15件と、すでに昨年1年間の3倍に上っており、特に若年者の薬物汚染が深刻になっている。

 県衛生薬務課の各消防本部からの聞き取りによると、男性は食後に高揚感が出た後、数時間して倒れ、救急車で病院に搬送された。「『大麻グミ』として販売されていたものを食べた」と話していたという。

 国内で規制されていない大麻由来の成分を含む可能性があるグミを巡っては、東京都や大阪府、名古屋市などで相次いで食べた人が体調不良で搬送されている。

 県内の救急搬送は那覇市に集中しており、那覇市消防本部によると、今年4~9月の危険ドラッグ摂取による意識障害などでの搬送は14件で、うち1件が未成年だった。昨年1年間が2件だったのに対し、7倍と急増している。(中村万里子、渡真利優人)