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「埋め立て承認再撤回を」 辺野古 土砂搬出協、知事に要請


「埋め立て承認再撤回を」 辺野古 土砂搬出協、知事に要請 再撤回を県に申し入れる辺野古土砂搬出協のメンバー=24日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

 名護市辺野古の新基地建設について、県内外の市民や団体などでつくる「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」は24日、那覇市の県庁を訪れ、玉城デニー知事宛てに「生物多様性国家戦略に反すること」を根拠に埋め立て承認を再撤回するよう求める要請書を手渡した。

 同協議会が着目しているのは、3月に政府が閣議決定した「生物多様性国家戦略2023―2030」。

 新たな世界目標に沿って、陸域・海域の30%以上を保護地域などにすることを行動目標の筆頭に掲げている。

 知事宛の要請書では「埋め立て対象海域は、日本初のホープスポット(希望の海)に認定され、国際的にも貴重な生物多様性を残している」と指摘。

 政府が代執行による埋め立てを目指すなか、生物多様性の閣議決定が再度の埋め立て承認撤回を打ち出す根拠になることを検討するよう求めた。

 協議会共同代表の阿部悦子さん=愛媛県=は「埋め立ては国家戦略に反する。この閣議決定を生かすことが重要だ」と県自然保護課の担当者らに申し入れた。

(南彰)