沖縄県は15日、2023年の梅毒患者報告数が10日時点で137例(男性98例、女性39例)となり、22年の計134例を超えて3年連続で過去最多を更新したと発表した。県は、HIVとの重複感染も17例確認されていることから、必要に応じた検査や治療を呼びかけている。
梅毒は梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、感染経路の多くは性的接触となっている。
過去10年でみると、2013年は16例で、その後は40数例程度で推移していた。だが、21年は94例、22年は134例と急増している。23年の137例のうち最も多い年代は20代52人(男性27例、女性25例)だった。梅毒に感染すると炎症を起こすため、HIVの感染リスクも高まるという。
県内では各保健所で無料・匿名による検査を受けられる。県は、しこりなどの自覚症状がある場合やパートナーの感染が明らかな場合は、医療機関を受診するよう呼びかけている。
(嘉陽拓也)