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「無神経過ぎる」「我慢の限界」 嘉手納基地で夜間のパラ降下 住民ら憤りの声


「無神経過ぎる」「我慢の限界」 嘉手納基地で夜間のパラ降下 住民ら憤りの声 パラシュートで降下する米兵=19日午後7時55分、米軍嘉手納基地(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【中部】19日に米空軍嘉手納基地でパラシュート降下訓練が実施された。地元の嘉手納町や、パラシュート降下訓練が頻繁に実施される津堅島訓練場水域がある、うるま市の住民から「我慢の限界だ」と憤りの声が聞かれた。

 嘉手納町での訓練実施は3年半ぶり。日米共同訓練の一環で公道の使用もあった。嘉手納基地爆音差止訴訟原告団嘉手納支部の福地勉支部長は「実戦を想定した訓練を住民の近くで相次いで実施することに憤りを感じる」と話した。CV22オスプレイ墜落やF35Aステルス戦闘機のパネル落下にも触れ「地域住民を不安にさせ、無神経過ぎる。日本人を虫けら以下と思っているんじゃないか」とため息をついた。

 うるま市は嘉手納基地を離着陸する航空機の飛行ルートで、津堅島訓練場水域ではパラシュート降下訓練が実施されている。ミサイル配備から命を守るうるま市民の会の照屋寛之共同代表は「事故が起これば人命に関わる。日本政府が毅然(きぜん)とした態度を取らないことが米軍の緊張感のなさを生んでいる」と憤った。 (名嘉一心、金盛文香)