デニー知事「諦め感出そうというなら大きな間違い」　前倒し着工の政府をけん制　新基地阻止へ決意新た

「政府の粛々と進めていくという対応は非常に問題だ。『やっぱりそうかかってくるのか』と改めて意を強くしないといけない」
　大浦湾側海域での着工を受けて10日夕、県庁1階ロビーで開かれた記者会見。予定より前倒しで工事が始まったことを問われた玉城デニー知事は、自らに言い聞かせるように、新基地建設中止を求める決意を示した。

　代執行を認めた高裁判決から20日余り。知事に面会もせず着工に踏み切った岸田政権の対応については、「畳みかけるように工事を進めることによって、諦め感を醸し出そうという考えであるとすれば大きな間違いだ」と指摘。「反対の民意を軽んじていては、絶対に日米の安保体制全体にも大きな影響が及び続ける懸念を示さざるを得ない」と政府をけん制した。　（南彰）