ミサイル配備から命を守るうるま市民の会は14日、うるま市のうるま市民芸術劇場で「1・14ミサイル基地拠点化反対市民大集会」を開催した。主催者発表で約400人が参加した。
同会は、うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地に、本年度内に地対艦ミサイルが配備予定されていることなどを受け、ミサイル配備に反対する意思を示した。
集会で(1)勝連分屯地へのミサイル配備に関する市民説明会を開催すること(2)ミサイル部隊配備反対の民意を尊重し、政府に対してミサイル配備断念を求めること―の2点を、うるま市長と市議会議長に要求することを決議した。
市民の会は市民説明会の開催などを、市長とうるま市議会議長に求める署名活動を実施し、9772筆の署名が集まったと報告した。署名活動では趣旨に賛同する声や、賛同はするが署名には参加できないとの声、逆に防衛力の強化は必要とする声など、さまざまな声があったが、約8割は署名に賛同する意見だったという。
集会で琉球新報社の新垣毅報道本部長が講演し「ミサイル配備で有事の際に標的になり、新たな負担だ」と述べた。また「戦争が起きたときのことを、現実味を持って考えることが重要だ。食料や避難方法の問題を考えると、戦争自体が非現実的だ」と訴えた。
(福田修平)