生活習慣、一歩ずつ改善を 高血圧対策の重要性を訴え 沖縄・南風原で健康フォーラム


生活習慣、一歩ずつ改善を 高血圧対策の重要性を訴え 沖縄・南風原で健康フォーラム 健康についてトークする登壇者ら=11日、南風原町の県医師会館(喜瀨守昭撮影)
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 65歳未満の死亡要因トップである「高血圧症関連疾患」の改善を目指し、琉球新報社は県医師会と共催で11日、南風原町の県医師会館で県民健康フォーラムを開いた。「健康長寿復活! 高血圧を対策し、心も体も美しく!」と題し、県医師会の安里哲好会長や県の糸数公保健医療部長らが登壇。急には変えられない生活習慣を少しずつ変えていく重要性を訴えた。

 フォーラムは、働き盛り世代の健康意識や生活習慣の改善を目的に、県医師会と県が開いた「第3回うりずんフェスタ」の一環。第1部は「食塩と健康」と題し、JA静岡厚生連遠州病院副院長の高瀬浩之氏が講演した。食塩を取り過ぎると腎臓病や胃がん、メタボリック症候群、骨粗しょう症になりやすくなり、尿路結石を増やすなど健康を害すると指摘した。

 第2部では、県の糸数部長が、平均寿命の都道府県順位が低下し、働き盛り世代の死亡率が高い背景には、生活習慣の悪化があると指摘。健診に行かず病院にかからない人が、急に倒れて救急で運ばれるケースも多いといい、「そうなる前に生活習慣を少しずつ変えていく必要がある。肥満の人は早食いをやめ、ゆっくり食べること。成功したら、また一つ変えてみるなど、少しずつ取り組むことが大切だ」などとアドバイスした。

(中村万里子)