【中部】米軍は15日、嘉手納基地で3カ月連続となるパラシュート降下訓練を実施した。午後4時25分ごろにMC130特殊作戦機から兵士4人が飛び降り、基地内に着地した。2回目となる午後4時45分には8人の兵士が降下した。県や基地周辺自治体は嘉手納基地でのパラシュート降下訓練に一貫して反対し、これまでも再三、訓練中止を求めてきた。米軍は強行した格好だ。
県は14日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に対し訓練を実施しないよう米軍に働き掛けることを口頭で求めたばかり。
米軍は伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪いことを理由に、2023年12月19日に約3年半ぶりに、嘉手納基地で「例外的措置」として降下訓練を実施した。24年1月19日にも行った。
一方で、米軍は滑走路修繕の日程や工事内容を明かしていない。周辺自治体は早期に修繕し、嘉手納基地で訓練を実施しないよう求めている。
パラシュート降下訓練は、1996年の日米特別行動委員会(SACO)で伊江島補助飛行場で実施すると合意したが、2007年に「嘉手納基地を例外的な場合に限って使用」すると追加合意した。
(石井恵理菜)