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伊江島でのパラシュート訓練 沖縄県が米軍に抗議「説明と矛盾」 兵士3人が区域外の誤降下


伊江島でのパラシュート訓練 沖縄県が米軍に抗議「説明と矛盾」 兵士3人が区域外の誤降下 米軍伊江島補助飛行場(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 米空軍が1月19日に嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施し、同25日には伊江島補助飛行場で行われた同訓練で兵士3人が提供施設外に誤降下した問題で、県の溜政仁知事公室長は8日、米軍嘉手納基地第18航空団と在沖米国総領事館を訪れ、抗議した。県は、18航空団に対し、伊江島で訓練が実施できたことは、伊江島の滑走路に問題があるため嘉手納で実施するとの従来説明と「矛盾する」と追及したが「十分な説明はなかった」という。

 要請は非公開で行われた。県によると、18航空団で対応したロバート・ダブス中尉は「伊江島で航空機が着陸できないと(訓練に)時間がかかり、回数をこなせない」「訓練の形態が必ずしも同じではない」などと説明したという。誤降下については「安全については重要な課題」だとし、内部で調査する考を示した。

 県基地対策課は同日、沖縄防衛局に対し、伊江島の訓練で使われた航空機がMC130だった場合、従来の米側説明は「納得しがたい」として説明を求めた。防衛局は使用機材は「C130」だと説明。同機は伊江島補助飛行場での離着陸は行っておらず兵士がどのように戻ったかは分かっていないとした。 

(知念征尚)