社員権購入費として出資金3500万円だまし取る、男2人に実刑 那覇地裁 沖縄


社員権購入費として出資金3500万円だまし取る、男2人に実刑 那覇地裁 沖縄 那覇地裁(資料写真)
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 「合同会社レナトス沖縄」の社員権購入費として出資金を募り、沖縄県内在住の男女4人に長期的・安定的な配当を得られると誤信させ、合計約3552万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた山口県の派遣社員(51)と那覇市の会社員(46)に那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)は13日、それぞれに懲役2年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 佐藤裁判長は判決理由で、両被告が集めた金を、主犯格である東京都の会社員(51)=同罪で起訴=の個人口座に送金し、合同会社で投資運用することはなかったと指摘。実行行為の一部を担った両被告の刑事責任は重く、被害額が高額であることも踏まえ実刑が相当とした。

 判決によると、両被告は2016年11月~19年3月ごろ、合同会社の社員権購入費として出資金の交付を受ける名目で、断続的に4人の被害者から合計3500万円余をだまし取った。