居酒屋店長の過労自死訴訟 会社側が3700万円の支払いと謝罪で和解 高裁那覇支部 沖縄


居酒屋店長の過労自死訴訟 会社側が3700万円の支払いと謝罪で和解 高裁那覇支部 沖縄
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那覇市内の居酒屋チェーン店で働いていた男性店長(30)が2017年7月に自ら命を絶ったのは、長時間労働などでうつ病を発症したためだとして、男性の両親が店舗を経営する会社に約9385万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は14日、福岡高裁那覇支部で和解が成立した。

関係者によると、和解は会社が和解金3700万円の支払いと謝罪をし、相互に誹謗(ひぼう)中傷をしないことを確認する内容。23年4月の一審那覇地裁判決は、男性が長時間労働でうつ病を発症し自死に至ったと認定し、会社に計約1928万円の支払いを命じた。一方、自死には別問題の影響もあったとして、5割の過失相殺が相当としていた。

和解を受け、両親の代理人の川津知大弁護士は「十分とは言えないが、一審よりもある程度の評価はできる」と話した。