【うるま】陸自訓練場整備計画に反対する市民集会に参加したスペイン出身のイサベル・オルタル・アソルさん(68)は、うるま市石川白浜に越して6年がたつ。沖縄に住み、過重な基地負担を目の前にし「まるで戦争の中に生きているようだ」と感じるようになった。
市石川中央区の評議委員を務める夫の田仲勉さん(78)から政府の計画を聞き「ただでさえ米軍基地があるのにまた基地が増えるのか。アンフェアだ。なんとかしなければ」と、抗議の声を上げることにした。田仲さんも「この現状を当然と思ってはいけない。子どもたちのために平和につながることをしないといけない」とうなずく。
母国のスペインと比べ、「日本人はなかなか(抗議の)声を上げない」と感じる。「近くで大事な問題が起こっているが気にしない人も多い。石川の人には、もっともっと声を上げてほしい」と話した。
(石井恵理菜)