2019年3月に今帰仁村で死んだ状態で発見されたジュゴンを追悼しようと、辺野古の浜を守る会は12日、「六回忌ジュゴン追悼の会」を開いた。名護市辺野古の浜に祭壇が設けられ、同会の志茂守信代表は「ジュゴンが戻る海になるように」と願いを込めて鐘を15回響かせ、静かに手を合わせた。
志茂代表は「新基地建設工事で県内最大の藻場が壊されている」として工事の中止を訴えた。
死んだジュゴンは、沖縄防衛局の調査で「個体B」と呼ばれていた雌。辺野古では母子のジュゴンの目撃例があることに触れて「(個体Bが)ここで子育てをしていた可能性もある」とし、辺野古の浜で追悼する意味を語った。
(玉寄光太)