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基地強化「肌で感じる」 嘉手納基地に大型無人機トライトンが初飛来 地元からは嫌悪感と憤り 沖縄


基地強化「肌で感じる」 嘉手納基地に大型無人機トライトンが初飛来 地元からは嫌悪感と憤り 沖縄 米軍嘉手納基地(資料写真)
この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社

 米海軍の大型無人偵察機MQ4トライトンが20日午後9時前、米軍嘉手納基地に初飛来したことを受け、地元からは基地機能の強化に「お断りだ」「ますます息苦しくなる」などと嫌悪感が示され、憤りの声が上がった。

 テレビでトライトンの着陸を見たという嘉手納町基地対策協議会の上地安重会長は「来てしまったか。わじわじーしている」と憤った。基地の滑走路に隣り合う同町屋良に住んでおり「無人機でもあり町民への影響が分からない。トラブルが起きても不思議ではない。これ以上の基地被害はお断りだ」と強い口調で配備への反対を示した。

 嘉手納基地爆音差止訴訟原告団嘉手納支部の福地勉支部長は「基地機能の強化が進み負担が増えていくのを肌で感じる」と述べ、「沖縄にリスクをため込まれているようだ」と不安をあらわにした。

 嘉手納町議会の當山均基地対策特別委員長は、騒音や悪臭などに加え、パラシュート降下訓練など、基地機能強化が進む中での飛来に懸念を示した。昨年飛来した無人機MQ9も含め「無人機の安全性には懸念が残る」と事故への恐怖もある。「これで住民の理解を得られると思っているのか、危機感を持つ」と説明の不十分さも指摘した。「過密すぎる」と基地負担の重さに触れ「大きな事故が起きないか」と不安は高まっている。

(金盛文香、福田修平、石井恭子)

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