有料

「戦争反対」思いを共有 復帰の日で来県の県外団体も、辺野古新基地建設に抗議 沖縄 


「戦争反対」思いを共有 復帰の日で来県の県外団体も、辺野古新基地建設に抗議 沖縄  米軍キャンプ・シュワブのゲート前に集まった市民ら=20日、名護市辺野古(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 【辺野古問題取材班】15日の復帰の日に合わせて県外から訪れた複数の市民団体が20日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れ、辺野古新基地建設に抗議した。市民側によると、午前9時前の抗議活動に420人が参加した。

 参加者によると、午前8時過ぎからゲート前に人が集まり始め、座り込みの抗議活動を展開した。土砂などの資材を積んだ車両は同9時前後には、1台も到着しなかったという。正午前の抗議活動には労働組合の青年部や女性部などでつくる「日本青年学生平和友好祭」のメンバーが参加し、歌やシュプレヒコールで平和を訴えた。

 参加者の矢嶋尋(ひろ)さん(24)=東京都=は基地機能の増強が進む沖縄の現状に危機感を示し「工事の強行に屈せず闘っている姿に励まされた。東京でも沖縄の怒りを共有して戦争反対の声を上げていきたい」と決意した。平和友好祭の大森龍馬さん(35)=北海道=は抗議に初参加し「報道で問題を知っているつもりだったが、実際に現場を訪れないと問題の本質は分からない」と実感した。

 平和友好祭のメンバーに新基地建設の現状を説明した、中村吉且さん(72)=名護市=は「基地が増強され沖縄が大変なことになっていると、本土に帰ってきちんと広めてほしい。本土の人も興味を持てば新基地建設を止められる」と期待した。
 (武井悠)