梅雨前線が活発化 本島南部を中心に一時40人が避難 大雨、各地で冠水 沖縄


梅雨前線が活発化 本島南部を中心に一時40人が避難 大雨、各地で冠水 沖縄 大雨で冠水した国道331号脇の道(右)=22日午後1時、糸満市真栄里(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉陽 拓也

 22日に降り続いた雨の影響で本島各地では土砂崩れや道路の冠水が相次いで確認された。

 うるま市宮城島の桃原地区では農道の斜面が幅20メートルほど崩れたほか、糸満市市摩文仁付近では盛り土が崩れて市道が通行止めとなっているという。浦添市前田の住宅地ではのり面の一部が崩れている。

 糸満市や豊見城市では道路の冠水が相次ぎ、糸満市国吉では車両2台が立ち往生して運転手が自力で脱出したという。米須の県道7号でも冠水があった。各地域の消防によると人的被害はない。

 大雨や土砂災害警報が発令されたことに伴い、本島内では11自治体が災害対策本部を設置し、避難指示などを発令した。そのうち、北谷町と那覇市、糸満市、豊見城市、南城市、与那原で計9カ所の避難所が開設され、午後5時までに計40人の避難が確認された。

 各警察署も対応に追われた。うるま署によると、うるま市田場の農道付近で約50メートルにわたり深さ約40センチの冠水があり、付近の道路を迂回させて対応した。糸満署では、糸満市西崎町で午前10時20分ごろから約2時間、信号機が滅灯し、同署員が交通整理した。

 与那原署管内でも、南風原町与那覇交差点付近の那覇空港自動車道沿いの道路が冠水。南城市佐敷のシュガーホール付近で午後2時前から約2時間、信号機滅灯が確認された。

(嘉陽拓也まとめ)