宮古島で土砂崩れ、車の水没も 平良下里で72時間で524ミリ 観測史上最大の大雨 沖縄


宮古島で土砂崩れ、車の水没も 平良下里で72時間で524ミリ 観測史上最大の大雨 沖縄 土砂崩れが発生し、宿泊施設の外壁が崩れた現場=23日午後5時55分ごろ、宮古島市平良西仲宗根
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 連日雨が降り続いている宮古島市で23日、土砂崩れや車の水没などの被害が相次いで確認された。市民からは「雨が続いているので、土砂崩れの危険性が高まる」と被害の拡大を懸念する声が上がった。

 宮古島地方気象台がある市平良下里では72時間の降水量が同日午後5時10分までに524ミリ、市平良の鏡原では午後4時半までに472ミリを観測し、いずれも観測史上最大を記録した。

 市平良西仲宗根の宿泊施設では、敷地を取り囲む外壁が土砂崩れで破損し、5メートル下の農道に土砂や外壁が流れ込んだ。代表者の男性(50)は午前8時ごろ、土砂崩れに気付いたという。男性は「午前3時ごろ雨の降り方が強かったのでその時間帯に発生したのでは」と語る。「外壁を直そうにも雨が続けば修理もできない。被害が広がらないか心配だ」と話した。

 市平良島尻の集落近くにある里道では土砂崩れが発生し、土砂や木が流れ込み、通行できない状況になっていた。

 市によると、市平良西原の市道で冠水が発生し、車が放置されていた。車が動かせず、運転手が自力で脱出したとみられる。 

(友寄開)