新報料理講習会(主催・琉球新報社、琉球料理保存協会)が25日、那覇市の琉球新報ホールで開かれ、約500人が参加した。今回は琉球料理保存協会の設立5周年を記念した特別回で、琉球料理伝承人が特設キッチンで宮廷料理や琉球菓子の調理をしながら、作り方を解説した。
名嘉剛志さんが作った「花ぼうる」は防腐剤を使わない、シンプルな材料の琉球菓子。スムーズな手さばきで細かい柄を付けていく様子に会場から拍手が沸いた。他にも、金城助さんが「シシかまぼこ」と「ミヌダル」を、上原功さんが「花いか」を紹介した。
2部では、琉球料理伝承人の伊是名カエさんが県産食材を使った炒めご飯やデザートなどのレシピを紹介した。
来場した大学生の多和田蒼さん(18)=那覇市=は普段からお菓子作りをよくするといい、「花ぼうるは型を使わずに包丁を使っていたのが印象的だった。今度やってみたい」と目を輝かせた。一緒に参加した大学生の中野満天(まそら)さん(18)=愛知県=は「包丁さばきがすごかった。ミヌダルは食べたことがない。真っ黒だけどおいしいのかな」と興味深そうだった。
(中村優希)