首里の壕、沖縄戦の爪痕深く 戦跡巡るフィールドワーク 参加者、肌で感じる


首里の壕、沖縄戦の爪痕深く 戦跡巡るフィールドワーク 参加者、肌で感じる 県立第一中学校鉄血勤皇隊壕跡を巡る参加者ら =26日、那覇市首里
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 県平和祈念資料館友の会は26日、那覇市首里周辺の戦跡を巡る平和学習フィールドワークを実施した。参加者約50人がガイドの説明を聞きながら首里城周辺の壕を巡った。県立第一中学校鉄血勤皇隊壕などを皮切りに、同校の学徒が配属された第5砲兵司令部壕跡や、32軍司令部壕の坑口や掩蔽(えんぺい)壕などを歩いた。

 友人と一緒に参加した沖縄キリスト教学院大学4年の女子学生(22)は「背景を知りながら戦跡を巡れて良かった。掩蔽壕では、当時の跡が残っていて戦争を実感した」と話した。

 主催者の久保田曉会長は「戦後79年がたつが、まだ沖縄の平和な姿が見えず不安を感じている。遺構を残して語り継がなければいけない」と話した。

 (中村優希)