第71回教育関係戦没者慰霊祭が1日、那覇市大道の県教育会館で開かれ、約60人が参列した。1944年に米潜水艦の攻撃で沈没した対馬丸に乗っていた犠牲者を含め沖縄戦で犠牲になった児童生徒、教職員ら7610人を追悼し、不戦を誓った。
同会館の木本邦広理事長が「毎年この慰霊祭で教え子を再び戦場に送るな、という誓いを確認してきた。沖縄戦の実相を風化させず、語り継いでいかなければならない」とあいさつした。
追悼の言葉を述べた県遺族連合会の我部政寿会長は「戦争は人々の幸せ、ありふれた日常を一瞬で奪う。平和や豊かさは先人たちの大きな犠牲の上に作られている。悲惨な体験を風化させず後世に伝える」と話した。
(中村優希)