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瑞泉同窓会が「ずゐせんの塔」で解散宣言 慰霊祭は自主参拝に 会長「平和の象徴、ぜひ続けて」 沖縄


瑞泉同窓会が「ずゐせんの塔」で解散宣言 慰霊祭は自主参拝に 会長「平和の象徴、ぜひ続けて」 沖縄 ずゐせんの塔に向かい、瑞泉同窓会の解散宣言を読み上げる新元貞子会長(前列右端)=23日、糸満市米須
この記事を書いた人 Avatar photo 藤村 謙吾

 旧県立女子工芸学校、首里高等女学校の卒業生らでつくる瑞泉同窓会(新元貞子会長)が23日、糸満市米須のずゐせんの塔で開かれた慰霊祭で、活動を終えた。解散を宣言した新元会長(98)は「慰霊塔の法要は平和の象徴として永遠に続くと思う。来年も次も、沖縄の平和のために、ぜひ続けてください」と声を震わせた。

 ずゐせんの塔を那覇市から糸満市米須に移転した1972年は同窓会員が600人ほどいたが、現在は10人。同窓会親族らに呼びかけ2009年に発足した「ずゐせんの塔慰霊祭サポートの会」が慰霊祭を主催している。23日の慰霊祭には、同窓会から屋宜ヒデさん(97)と謝花智子さん(94)も参加した。屋宜さんは「これからも平和を願っていきたい」と話した。謝花さんは「戦(いくさ)がなければ一番上等」と言い、慰霊祭の継続を願った。

 瑞泉同窓会の活動は、県立一中・首里高の同窓会組織の養秀同窓会が引き継ぐ。慰霊祭は、サポートの会が自主参拝の形式で続ける。

(藤村謙吾)