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沖縄を戦場にしないためには? 姜尚中さん、那覇のトークイベントで議論 


沖縄を戦場にしないためには? 姜尚中さん、那覇のトークイベントで議論  対談する東大名誉教授の姜尚中さん(右)と沖縄国際大の前泊博盛教授=2日、那覇市牧志のジュンク堂書店那覇店
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

 政治学者で東大名誉教授の姜尚中(カンサンジュン)さんのトークイベントが2日、那覇市のジュンク堂書店那覇店で開かれた。戦争を食い止めるための政治家の責任などについて議論し、姜さんは「民主主義は実は危うい制度で、動かす人たちが自覚していないといけない。民主主義ほどいい制度はないが、放っておくと大変なことになってしまう」と語った。

 イベントは、パリテカフェ@沖縄(糸数慶子共同代表)が企画。姜さんの基調講演の後、沖縄国際大の前泊博盛教授と対談した。

 「沖縄を戦場にしないためにどうしたらよいか」と問われた姜さんは「政治家は何をすべきかを問わないといけない」と指摘。「自衛隊が隠花植物であることがわれわれの栄光ではないか」と自衛隊幹部役が語る映画の場面を紹介しながら、「『最小限度』の武装がある程度、自民党の中でもコンセンサスがあったが、3代ぐらい(時代が)たつとわからなくなる。政治家が問題だ」と語った。さらに「政治家を支えているのは有権者。そこをどう変えていくかだ」とも述べた。

(南彰)