米軍は10日、昨年11月に起きた鹿児島県・屋久島沖での墜落事故を受けて飛行を停止していた米軍嘉手納基地に駐機する海軍仕様機CMV22オスプレイの飛行を再開した。同基地に駐機している全3機中、1機の飛行が確認された。
CMV22オスプレイは午後1時40分ごろ、基地内でホバリング訓練を実施した。午後2時54分ごろ離陸し、基地の上空付近を飛行した。
海軍仕様機を巡っては、空軍仕様のCV22オスプレイが鹿児島県・屋久島沖で墜落した事故を受け、他の軍種の機体と共に昨年12月以降、飛行を停止していた。在沖米海兵隊が今年3月に海兵隊仕様機の運用を再開して以降も、海軍機は嘉手納基地での運用を止めていた。
一方、海軍仕様機を巡っては米国防総省の運用試験・評価局が今年1月に出した年次報告書で、防氷装置など多くの不具合が起きており「運用に適していない」との評価を下しており、機体の安全性に対する懸念が強まる中での飛行再開となる。(金盛文香、知念征尚)
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