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「ガマフヤー」具志堅さんがハンストへ 防衛省、沖縄本島南部の土砂使用を撤回せず


「ガマフヤー」具志堅さんがハンストへ 防衛省、沖縄本島南部の土砂使用を撤回せず 遺骨の交ざった土砂を見せながら南部土砂の使用撤回を求める遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さん(左)=18日、国会内
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 【東京】遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんらは18日、国会内で開かれた政府との意見交換会に出席し、辺野古新基地建設に戦没者の遺骨が残る本島南部の土砂を使用しないよう計画の撤回を求めた。防衛省は「遺骨の問題は真摯(しんし)に受け止める」としながらも撤回はしなかった。具志堅さんは「撤回せず、前向きな回答も得られなかった」として、20日から慰霊の日までの3日間、那覇市や糸満市でハンガーストライキを実施する。

 具志堅さんは、23日の慰霊の日の前か、23日に糸満市で開かれる全沖縄戦没者追悼式の式典内で、岸田文雄首相が計画の撤回を表明することを求めている。しかし、意見交換で政府は事前に用意した回答を繰り返し、要求に応じなかった。

 南部土砂の使用撤回などを求める要請書は、事前に岸田首相、松村祥史国家公安委員長、木原稔防衛相宛に送った。

 具志堅さんは20~22日に那覇市の県民広場で、23日に糸満市摩文仁の平和祈念公園内でハンガーストライキをする予定。

 (嘉数陽)