国に対して辺野古新基地建設に戦没者の遺骨が残る本島南部の土砂を使用しないよう求めるため、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(70)は20日、那覇市の県民広場でハンガーストライキを始めた。
具志堅さんは「本島南部の土砂使用の計画を廃止しないなら、全沖縄戦没者追悼式に首相は来るべきではない」と語気を強めた。
20日の集会で、沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは、土砂などによる特定外来生物の侵入を防ぐため県が制定した土砂条例について「県議会選挙で与党が過半数を割ったので、廃止になる可能性がある。もし廃止になれば特定外来種が混じった土砂が投入されるかもしれない」と心配した。
具志堅さんは「またハンストをすることになってしまった」とため息をついた。「同胞を殺した米軍が使うための基地を造るために、遺骨を海に投下するのは人間がやることではない」と憤った。小橋川共行さん(81)=うるま市=と、沖縄平和サポート代表理事の稲葉博さん(73)もハンストに参加する。
(狩俣悠喜)