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セクハラ反論は「具体的に」 裁判長が南城市長に求める 訴訟の第2回弁論 沖縄


セクハラ反論は「具体的に」 裁判長が南城市長に求める 訴訟の第2回弁論 沖縄 那覇地裁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 南城市と業務委託契約を結んでいた古謝景春南城市長の元運転手の女性が、市長からセクハラを受けたとして市長と市を相手取り、慰謝料など404万5千円を求める訴訟の第2回口頭弁論が25日、那覇地裁(片瀬亮裁判長)で開かれた。

 原告側は、被告の市長が原告が訴えている13件のセクハラ行為や発言について、「否定ないし記憶がない」との反論にとどめている点について「どちらか分からない」と指摘し、改めて明らかにするよう求めた。次回弁論は9月26日。

 被告側は、市長が第1回弁論に続いて欠席し代理人弁護士が出席した。
 市長側は、原告側の主張する13件のセクハラ行為・発言への認否を明らかにしていない点について、原告代理人から「答えるつもりがない」などと指摘を受けた。片瀬裁判長も否認理由を具体的にするよう求めた。

 市長側が答弁書で事実関係が明らかではない原告の言動について釈明を求めた点について、原告側は「訴訟上の主張として極めて不適切というほかない」と指摘。「原告をおとしめようとするもの」として撤回を求めた。

 弁論終了後の原告側の報告集会で、仲間光枝市議は「市長からのセクハラ被害」を訴えている新たな職員と面会したと明らかにした。「精神的な支配下」に長く置かれた影響でいまだに声を上げづらい様子だったとし、被害者救済のための相談・支援体制を整えていく必要性に言及した。