6月28日に死去したマキノ正幸さんは、若くして芸能プロダクションやジャズクラブなどの経営に携わり、1983年、那覇市に沖縄アクターズスクールを開校した。ジャズクラブの経営などで学んだ、ブラックミュージックの「アフタービート」を軸にしたダンススタイルを導入し、87年にGWINKOさんをデビューさせた。それ以降、R&B系で歌って踊れるスタイルがアクターズスクール出身者の代名詞になった。
同年、当時10歳で友だちの付き添いで同スクールに来ていた安室奈美恵さんを一目見て才能を見いだし、スカウトした。安室さんはスーパーモンキーズとして92年にデビュー。ソロアーティストとして史上最多のツアー動員など数々の記録を打ち立てた。2018年に引退したが今でも国内外に多くのファンがいる。
その後もMAX、SPEED、DA PUMP、三浦大知や満島ひかり、AKINAが所属したFolderなど、数多くのスターを誕生させ、一時代を築いた。
一時期、アクターズスクールとは別にフリースクール「ドリームプラネット」なども展開した。20年末ごろから体調を崩していたというマキノさん。昨年、息子の牧野彰宏さんが代表、娘の牧野アンナさんが取締役COO兼エグゼクティブプロデューサーに就き、沖縄アクターズスクールを新会社として引き継いだ。新メンバーを迎えて再始動し、第1期メンバーであるNeilのメジャーデビューを今夏に控えている。(田吹遥子)
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