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「政府、沖縄の民意を無視」 座り込み10年 市民ら基地建設強行に怒り 名護・辺野古 沖縄


「政府、沖縄の民意を無視」 座り込み10年 市民ら基地建設強行に怒り 名護・辺野古 沖縄 座り込み開始10年の節目にメッセージボードを掲げ、ガンバロー三唱で気勢を上げる参加者=6日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 金城 大樹

 【辺野古問題取材班】新基地建設が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前には6日、県民大行動として建設に反対する市民ら約1200人(主催者発表)が集まった。互いに手を取って人の鎖をつくり「NO BASE辺野古」「沖縄を犠牲にする基地建設やめろ」と、怒りのシュプレヒコールをとどろかせた。抗議の座り込みは7日で開始から10年。市民らは厳しい表情でシュワブを見つめ、昨年12月に発生した米兵少女誘拐暴行事件や6月に発生した安和桟橋の死傷事故に抗議した。

 同日午前11時ごろからシュワブ前のテントに市民が集まり、各地域の島ぐるみ会議代表や議員団が政府や米軍の対応を批判した。

 本部町島ぐるみ会議の崎濱静子さんが「今回の安和のような事故を起こさせないためにも、完成不可能な基地建設はやめるべきだ」と新基地の工事の中止を訴えると、参加した市民からは「そうだ」と拍手が上がった。集会の最後には、市民らが「辺野古新基地建設NO」と書かれたプラカードを掲げた。

 参加した名護市の中村淑子さん(72)は、座り込みから10年がたったことを受け「いつまでこんなばかなことを進めるのか。28年前に普天間を返還すると決めたはずなのに、何も解決していない」と憤った。

 座り込みが始まった2014年以前から新基地建設の反対活動に携わってきた名護市議の大城敬人さん(83)は「これまでの間、政府は沖縄の民意を無視してきたということだ。沖縄を再び戦場にさせないという思いでこれからも抗議を続けていく」と力を込めた。

(金城大樹)