【辺野古問題取材班】辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は6日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で「第43回県民大行動」を開いた。新基地建設に反対する市民らが同ゲート前で座り込みを始めて7日で10年。1200人(主催者発表)が参加し、相次いで発覚した米兵による性的暴行事件などへの怒りを示し、「勝利するまで闘おう」と11年目に突入する阻止行動に向けて気勢を上げた。
参加者はフェンス沿いで手をつなぎ「人間の鎖」をつくった。その後、集会を開き、各地の島ぐるみ会議の代表者らが10年間を振り返り、辺野古新基地建設を推し進める政府姿勢を改めて批判した。新基地建設用の土砂を搬出する名護市安和で警備員ら2人がダンプカーにひかれ死傷した事故を受け、工事を中止すべきだと訴えた。
玉城デニー知事はメッセージを寄せ、相次ぎ発覚した米兵による性的暴行事件について「綱紀粛正が行き届いていないというゆゆしき事態。激しい怒りを覚える」と訴えた。
性的暴行事件については、政府などが県に情報を共有していなかったことを含め「日米両政府による植民地支配が具現化した形だ」(オール沖縄会議の稲嶺進共同代表)などと非難が相次いだ。
(大嶺雅俊)