熱中症の救急搬送、沖縄で急増 前年の2.5倍 6月に死亡例2件も 発生場所「住居」が最多


熱中症の救急搬送、沖縄で急増 前年の2.5倍 6月に死亡例2件も 発生場所「住居」が最多 救急車(イメージ)
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 6月20日の梅雨明け前後から、県内で熱中症による緊急搬送が増えている。7月1~7日までの1週間の搬送人数は181人で、前年同時期と比べて約2・5倍となっている。6月には熱中症とみられる死亡例も県内で2件発生した。

 熱中症の発生場所は住居が最も多く、室内でも発生することから県は「室内だからと安心せず、水分補給やクーラーをつけるなど対策が必要」と注意を呼びかけている。

 6月の第4週(17~23日)は前年比約1・8倍の101人で、第5週(24~30日)は同約2・5倍の152人と、搬送人数は増加傾向にある。

 6月28日には、南城市の自宅で28歳の男性が倒れているところを家族が発見し、消防に通報したが心肺停止の状態で病院に搬送され、その後死亡が確認された。消防によると、室内は高温の状態だったという。同21日にも20代の男性がコンビニの駐車場の車内でぐったりしている状態に同僚が気づいて通報し、その後に病院へ搬送されたが死亡した。

 7月の第1週に熱中症が発生した場所は、住居が83人と最多で45・8%を占める。続いて公衆(屋外)が16・5%で30人、道路が11%で20人。年齢別では65歳以上の高齢者が102人と最多で56・3%を占め、続いて成人(18歳以上65歳未満)が34・2%で62人、18歳未満の少年が9・3%で17人となっている。

(中村優希)