再建作業が進む首里城正殿で15日、屋根に瓦を設置する瓦ぶきの作業が始まった。
県内外から集まった約10人の瓦職人がしっくいで土台を作りながら、模様の入った瓦などを軒先にふき、平瓦を重ねていった。今月末には丸瓦をかぶせる工程に進み、年内には正殿の屋根全体が瓦で覆われる見込み。
使用するのは18種類6万枚の県産瓦。火災で正殿などが焼失した当時の瓦も砕いて再利用されている。首里城は多くの種類の瓦を組み合わせるため、作業の難易度が高いという。
製造に携わった島袋瓦工場の島袋拓真専務は「違う事業所の職人同士がゆいまーる精神で作業に携わっている。軒先の飾り瓦は職人が一枚ずつ手作りして気持ちがこもっているので、ぜひ見てほしい」と話した。
(中村優希)
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