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「必要な報告なされていると認識」 公安委への情報共有、県警に要求せず 米兵性的暴行巡り 沖縄


「必要な報告なされていると認識」 公安委への情報共有、県警に要求せず 米兵性的暴行巡り 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米兵による性的暴行事件の発生について県警から県など関係機関に報告がなかった件を巡り、県公安委員会の當間秀史委員長は18日の県議会での議会答弁後、本紙取材に応じた。12月の事件は6月27日の定例会までに報道されていたが、同日までに公安委は県警に報告を求めなかった。當間委員長は緊急の要請を行わなかった理由として「定例会で議題として上がってくることは明白なので要請する必要性はなかった」と見解を述べた。

 當間委員長は昨年12月発生の少女誘拐暴行事件については6月27日の県公安委定例会で、5月発生の不同意性交致傷事件は7月4日の同定例会で、県警から報告を受けたと説明した。

 當間委員長は18日の県議会で、県警との情報共有のあり方については「公安委員会による管理に当たって、必要な報告がなされていると認識している」と述べた。瀬長美佐雄氏(共産)への答弁。

 また県警を管理する県公安委の役割については「警察運営の個別的、または具体的な指示を行うものではなく、大綱方針を定めて、事前事後の監督を行うもの」との見方を示した。