親族にガソリンで火 殺人罪に問われた男に懲役20年求刑 判決は26日 那覇地裁 沖縄


親族にガソリンで火 殺人罪に問われた男に懲役20年求刑 判決は26日 那覇地裁 沖縄 那覇地裁(資料写真)
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 与那原町内で昨年7月、当時58歳の義理の兄に火を付けて殺害し、その妻で実の姉=50代=を包丁で刺して殺そうとしたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われている同町の無職の被告(51)の裁判員裁判の論告求刑公判が19日、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)で開かれた。検察側は懲役20年を求刑した。結審し、26日に判決が言い渡される。

 検察側は、ガソリンや包丁、ライターなどの凶器を事前に準備した点を踏まえ、「計画的で強固な殺意に基づく犯行」とした。被告が重度のうつ病だったとしながらも、「身勝手で短絡的。動機に酌量の余地はない」と指摘した。

 弁護側はうつ病による被害妄想が犯行に影響したとし、「懲役16年程度が相当だ」と主張した。公判中に黙秘を続けた被告は最終陳述で「(言うことは)ありません」と述べた。