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「あふれる個性感じて」特支中学部の総合文化祭、5年ぶり本格開催 26日まで 沖縄 


「あふれる個性感じて」特支中学部の総合文化祭、5年ぶり本格開催 26日まで 沖縄  会場に展示された特別支援学校中学部の生徒の作品=23日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センターゆいホール
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 「2024年度県特別支援学校中学部総合文化祭」が23日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センターで開幕した。26日まで。30回目の開催となる文化祭はコロナの流行による中止、規模縮小やウェブ開催、台風接近による中止を経て5年ぶりの本格開催。会場には絵画や手工芸作品など654点が展示されている。

 今回注目すべきは、県内16の特別支援校中学部と浦添工業高の生徒たちが共同制作した作品だ。

 一人一人の個性が認められる未来をアートでつくろう、みんなでつなごうーとの願いを込め、水槽を模した箱枠に、色も形もさまざまなキャラクターが取り付けられた。

 文化祭のテーマである「輝け新時代 夢をえがこう 私たちの未来」をイメージし、特別支援学校中学部文化連盟の創立30周年を記念した取り組みだ。浦工高デザイン科や美術部の生徒が作った箱枠や特別支援各校の生徒が作ったパーツを持ち寄り、オープニングセレモニー前に組み立てて完成させた。

共同制作に取り組んだ特別支援校中学部と浦添工業の生徒たち=23日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センター

 浦添工業3年の天久琴葉さん(17)は「初めての共同制作で、放課後に作るのは楽しかった。(特使校の生徒の)色使いや表現法が独特で興味深かった。自分たちの作品づくりにも生かしたい」と話した。

 セレモニーで生徒代表の島尻特支3年の仲座朱音さんら3人が「日々の学習で心を込めて制作した作品やその過程を紹介している。個性あふれる作品から私たちの感性を感じてくれるとうれしい」とあいさつした。

 (慶田城七瀬)