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6月の安和での死傷事故、防衛局の対応に憤り 市民らが工事中止求めて抗議集会 沖縄・名護


6月の安和での死傷事故、防衛局の対応に憤り 市民らが工事中止求めて抗議集会 沖縄・名護 リレートークに耳を傾ける集会の参加者ら=5日、名護市の安和桟橋前
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に使用される土砂が搬出される同市の安和桟橋前で5日、工事中止を求める抗議集会が開かれた。安和で抗議活動を続けてきた市民ら約30人が参加した。6月に同桟橋前で発生した死傷事故の原因などについてリレートークした。

 オール沖縄会議共同代表の稲嶺進前名護市長は沖縄防衛局に工事中止などを求めた際、用意した答弁を読み上げる対応を受けたことに「発注元として、事件も工事も責務を持つべき立場にある防衛局がよそ事みたいに取り扱っている」と憤った。

 集会で発言した市民からは、事故後の現場処理に関する意見が出たほか、安全対策として現場付近へのガードレール設置を求める声があることについて、効果を疑問視する声も上がった。事故で重傷を負った女性の近況も報告された。

 司会を務めた原田みき子さんは集会前、事故原因について「抗議した市民に非があるかのような言説が流布されているが、目撃者の証言によれば全く根拠がない」と訴えた。集会は19日と26日にも開催予定。

  (武井悠)