【東京】沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんが7日、千代田区の日本外国特派員協会で会見した。具志堅さんは、沖縄戦で亡くなり行方不明のままの米兵や韓国、台湾の人が眠る土地の土砂を建設資材として名護市辺野古の新基地建設に使うのは「戦没者への冒涜(ぼうとく)。国際的な人道問題だ」と強調し米国大使に「ぜひ会って伝えたい」と語った。
米大使との直接対話に望みを懸ける具志堅さんは「米政府の命令で若者が沖縄に来て死んだのだから、この若者たちの遺骨を基地に使うなと反対する責任も米政府にはある」と述べ、戦没者の遺骨収集に手厚く取り組む米政府に期待を込めた。
米国防総省の遺骨収容を担う機関「捕虜・行方不明者調査局」(DPAA)にも「協力を呼びかけたい」と述べ「米国が調査入りすることで日本、韓国、台湾の犠牲者もふるさと、家族の元へ帰すという動きに発展してくれればいい」と話した。
具志堅さんによると、沖縄戦で行方不明の米兵は228人といい、この日の会見では、米国の遺族らへ厚生労働省のDNA鑑定へ参加するよう呼びかけた。
(斎藤学)