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騒音増、PFAS汚染の懸念も 普天間飛行場、今ものしかかる重い負担 沖国大ヘリ墜落20年


騒音増、PFAS汚染の懸念も 普天間飛行場、今ものしかかる重い負担 沖国大ヘリ墜落20年 普天間飛行場(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 米軍普天間飛行場の全面返還が合意され28年経過するも、普天間飛行場の危険性は除去されず、所属機の墜落や部品落下などのトラブルが後を絶たない。外来機の飛来は増え、夜間飛行も多い。発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が周辺の地下水などから高い値で検出され、市民の健康被害も懸念される。宜野湾市民の苦情は年々増加し、重い基地負担がのしかかる。

 2012年10月、安全性が懸念される垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場配備が強行された。オスプレイは16年12月に名護市安部に墜落した。17年12月にはCH53Eヘリの窓が同市新城の普天間第二小学校に落下した。

 ここ3年間、大きな騒音が発生する戦闘機などの外来機の離発着は21~23年度3100~3400回台で推移している。航空機騒音規制措置(騒音防止協定)に反する時間外の午後10時すぎの飛行は日常茶飯事だ。

 また、普天間飛行場からPFASを含む泡消火剤が流出したことを機に、県や基地周辺市町村、住民らが基地内での汚染源調査を求めてきたが実現には至っていない。

 (梅田正覚)