宮古島のサキシマハブ「定着の可能性は低い」 死骸の発見受け4カ月調査、捕獲なし 沖縄


宮古島のサキシマハブ「定着の可能性は低い」 死骸の発見受け4カ月調査、捕獲なし 沖縄 宮古島市の平良港=2024年4月
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 【宮古島】宮古島市の平良港第1埠頭(ふとう)で3月31日に市内に生息していないサキシマハブ1匹の死骸が見つかった件で、県宮古保健所は15日、同保健所内でサキシマハブ生息調査報告会議を開いた。約4カ月にわたって設置した捕獲器30個で34匹のヘビを捕獲したが、サキシマハブは含まれていなかったとして「定着の可能性は低い」とした。

 県宮古保健所と県衛生環境研究所は4月10日に発見現場周辺に捕獲器を設置した。約4カ月でいずれも在来種のサキシママダラ33匹、サキシマスジオ1匹の計34匹を捕獲したが、サキシマハブはいなかった。動画や画像の提供、通報など、市民から12件の情報提供があったが、いずれも在来種だった。

 今回の発見現場の近くでは2013年にもサキシマハブの死骸が発見されていた。宮古保健所の担当者は侵入経路の断定は難しいとした上で「コンテナなどの荷物とまぎれて入ってきた可能性がある」とし、今後も発見される可能性もあり、警戒することの必要性を強調した。

 (友寄開)