古里へ思いはせ エイサー50回目 大阪大正区 15団体が観客魅了


古里へ思いはせ エイサー50回目 大阪大正区 15団体が観客魅了 演舞を披露する大正沖縄子どもエイサー団=22日、大阪市大正区
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 【大阪で明真南斗】大阪大正区エイサーを楽しむ第50回エイサー祭り(主催・がじまるの会、エイサー祭り実行委員会)が22日、大阪府大正区で開催され、15団体が演舞を披露した。大太鼓や締太鼓、パーランクーの音が会場を震わせ、観客の指笛が鳴り響いた。

 大阪や東京、愛知、奈良、兵庫の団体に加え、沖縄から3団体が参加して祭りを盛り上げた。沖縄各地の出身者がエイサーを伝えたり、各団体が沖縄の青年会と交流したりするため、エイサーの型は多種多様だ。

 母親が沖縄県出身という庭野光弘さん(34)=大阪府、看護師=は息子3人と来場し「迫力があって良かった。子どもたちはまだ小さいが、沖縄のことを知ってもらえたらうれしい」と話した。

 那覇市出身で、結婚して大阪で暮らす伊敷千代子さん(78)は毎年見に来て、年を重ねるごとに懐かしさが増すといい「ふるさとを思い出す。見ているだけで心が癒やされる。幸せ」と語った。

 大正区は大阪市南西部にあり、紡績業などが盛んで職を求めて沖縄から移り住んだ人が多い。人口約6万人弱で、うち4分の1が沖縄にルーツを持つとされる。エイサー祭りは1975年から続いてきた。

 (明真南斗)