子育て用品のレンタル費、上限10万円を助成 恩納村で沖縄初 若者の定住促進図る


子育て用品のレンタル費、上限10万円を助成 恩納村で沖縄初 若者の定住促進図る 子育て用品支援事業の利用を呼びかける、恩納村健康保険課の當山香織課長(左)と同課の大城健さん=2日、恩納村役場
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 【恩納】恩納村は来年3月末まで、子育て用品のレンタル費用を子ども1人あたり10万円を上限に助成する事業を実施している。村内在住で子どもが1歳未満の保護者のほか、出産予定者も予定日2カ月前から申請できる。村によると、県内の自治体では初の取り組みとみられる。村は手厚い子育て施策で若者の移住、定住促進を目指す。

 レンタルできる子育て用品はベビーベッド、ベビーカー、チャイルドシート、ベビーバスの4種類。希望貸出開始日の1カ月前までに村健康保険課へ申請すると、村が貸出業者に申請内容を共有し、業者が申請者に商品を引き渡す。出産予定日が早まる場合には貸出開始日を前倒しできるが、申請後の貸し出し延長はできない。レンタル料が10万円を超える場合、超過分は自己負担となる。

 村健康保険課によると、村は県外からの移住者や一時転入者が多く、親戚の子育てサポートが受けにくいことや、引っ越しの経済負担が大きいといった課題がある。村の出生数も5年ほど前は約80~90人だったが、ここ2年ほどは約60~70人に減っているという。支援事業には村へのふるさと納税を活用した。同課の當山香織課長は「若者の定住促進を進める中で事業が子育て支援につながれば」と活用を願った。