さまざまな理由で学校に通っていない児童生徒や保護者の支援などを目的に、県内のフリースクールなど20団体が連携し、「沖縄フリースクール居場所等連絡協議会」を1日に立ち上げた。
同日、南城市の珊瑚舎スコーレで設立総会を開き、規約や活動計画などを承認した。協議会設立の呼びかけ人で同校職員の西山哲平さん(44)が代表に就任した。
協議会は参加団体へのアンケートで団体の現状や運営上の課題、要望などを取りまとめて行政との協議の場などで提示し、必要な支援へとつなげることを目指す。目的達成のため月1回程度、対面やオンラインで定例会を開くほか、研修会やシンポジウムなどの開催も企画する。
フリースクールに通う生徒は高校受験などの際、出席日数や内申点などで不利益を受ける場合があり、県や市町村教育委員会などと協議して必要な仕組みづくりを進めたい考え。現状、出席は学校長判断で一定程度認められる場合もあるが、成績はオール1となることも珍しくないという。
フリースクールは一般的な公立学校より授業料や利用料が高く、保護者の経済的負担が大きいため、経済面での支援なども求めていく。併せて運営するNPO法人などへの補助も要望する。
西山代表は「一人一人の子どもが自分らしくいられるよう支援したい。県の担当者や市町村長、教育長など、連携協力して協議し支援制度づくりを進めていただける方は、ぜひ連絡をしてほしい」と呼びかけた。
11月にも団体のホームページを開設して情報発信し、参加団体の募集に取り組む。10月中は珊瑚舎スコーレのホームページから問い合わせなどを受け付ける。
協議会への参加団体は次の通り。珊瑚舎スコーレ、フリースペースさくら、侍学園、ミライワライ、暮らしの学校ツナグみらい、みんなの家、オルタナティブスクールらしく、デモクラティックスクールみんと、沖縄シュタイナー学園、琉究学舎こてらす、よみたん自然学校、多様な学び沖縄、多様な学びまるまる学校、琉球GLOCALキッズ、やんばる森のがっこう、フリースペースSONOMAMA、多様な学びユンタク会やんばる、トリプルヘリックス、こども自然図書館、トウキョーコーヒー沖縄
(外間愛也)