南城市の奥武漁港付近の海岸で遊泳中の水難事故が相次いでいることを受け、漁港を管理する市が1日、「飛込禁止」などと明記した看板と救命浮輪3個を設置した。市による海岸での飛び込み禁止を呼びかける看板設置は初めて。市の担当者は「漁港内は潮の流れが速く大変危険。飛び込みは絶対にやめてほしい」と注意喚起している。
漁港付近の海岸では、昨年6月に女子中学生が溺れて亡くなり、今年5月にも男子中学生が溺れて心肺停止の状態で搬送された。
看板と浮輪は琉球水難救済会が提供した。看板には、奥武漁港海岸は遊泳者の安全が確保された「海水浴場」ではないことや、浮輪と自動体外式除細動器(AED)の設置場所などを示した。看板から約40メートルまでは浅瀬が広がるが、沖に進むと水深約3メートルの深みにはまり危険とされる。
(西田悠)