県保険医協会など県内6団体でつくる「保険証廃止反対県連絡会」は28日、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」へ一本化する政府方針に反対し、紙の保険証存続を求める周知活動を那覇市の県民広場で行った。
県連絡会によると、マイナ保険証のトラブルが全国で確認されている。白衣で沿道に立ったかじまやークリニック(浦添市)の山里将進医師は「本人確認ができず、紙の保険証で結局、確認をすることが往々にしてある」と指摘。紙の健康保険証発行を継続するよう求めた。
紙の保険証存続を問うシール投票に参加した自営業の40代男性は「自分はマイナ保険証で薬を管理しているが、それぞれの意見を尊重するのが大切」と、存続希望の欄にシールを張った。県連絡会をはじめ全国では、マイナ保険証を登録しなくても、医療機関で保険診療が受けられるなどの周知活動を行っている。