本島北部で8日から続いた大雨で学校生活に影響が出ている。断水で辺土名高校が休校したほか、給食が作れず非常食への切り替えや、道路の通行止めを受けたスクールバスのコース変更もあり混乱が続いている。
氾濫した比地川がある国頭村比地区では、児童のいる家庭で床上浸水が1件、車両被害が2件、雨漏りや床下浸水も確認された。村内小中6校全てで通常授業ができているが、担当者は「今後、気持ちが落ち込むなど心身に影響が出るかもしれない。保護者や学校と連携し対応する」とした。
大宜味村の村学校給食センターは断水で給食が作れず11、12の両日分を非常食に切り替えた。村教育委員会によると明日以降は検討中という。村内にある辺土名高校は断水のため11日を休校とし12日に再開した。断水で洗濯できない生徒もいるため、制服登校を求めていない。
県道14号通行止めの影響を受けた学校も。名護市立緑風学園はスクールバスが運行できず、11日は保護者が送迎。12日はバスのルートを変更した。大宜味村の小中学校も村道の一部が通行止めとなり、スクールバスを迂回(うかい)している。
名護市内の高校では、避難中の生徒1人が欠席している。名護市教委や国頭教育事務所によると、名護市内の小中学校で教室や保健室の雨漏りや浸水の報告があった。
(高橋夏帆)