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辺野古埋め立て工事、辺野古側の工期を24年2月末まで延長 沖縄防衛局、理由明らかにせず


辺野古埋め立て工事、辺野古側の工期を24年2月末まで延長 沖縄防衛局、理由明らかにせず 埋め立てが続く名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖の新基地建設現場(辺野古側)=2023年9月
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 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、11月30日が期限となっていた辺野古側の埋め立て工事の工期について、沖縄防衛局は4日、本紙取材に対し、工期を2024年2月29日まで延長したと明らかにした。工事の受注業者などに変更はないという。延長の理由は明らかにしていない。

 11月17日付で延長された。辺野古側の埋め立てを巡っては、沖縄防衛局が9月末の時点で埋め立てに必要な土砂約319万立方メートルの99.5%に当たる約318万立方メートルが搬入されたと発表した。しかし、ダンプ車による土砂搬入が続いたものの10月末時点も同じ約318万立方メートルと発表したため、市民団体などが「(設計変更申請が)まだ承認されていない大浦湾側の埋め立て用の土砂を仮置きしているとしか考えられない」と指摘している。

 沖縄防衛局は、土砂搬入が続いていることについて「赤土流出防止対策のための土砂の搬入を行っており、大浦湾側の埋め立てに使用する土砂の仮置きは実施していない」と説明している。

 (知念征尚、沖田有吾)