【東京】鹿児島県・屋久島沖で米空軍横田基地所属のCV22オスプレイが墜落した事故に関し、木原稔防衛相は12日夜、防衛省で臨時会見を開き、オースティン米国防長官と電話会談し「飛行に関する安全が確認されてから飛行を行うよう」要請したと明らかにした。これまで米側に伝えている内容と同じ内容の要請で、改めてオースティン氏に求めた。
墜落事故後初の日米防衛相電話会談となった。事故状況に関する情報提供、原因究明なども求めた。オースティン氏は「日本側の捜索・回収任務への支援に感謝する。米隊員と日本のコミュニティーの安全が最優先である」という旨の発言をした。
木原氏は12日午前の閣議後会見で、米軍が事故から1週間以上たってから全てのオスプレイの運用を止めたことについて見解を問われ「(停止までの1週間も)その時々において必要な措置が講じられてきている」と述べた。事故後も約1週間、不具合の可能性を抱えながらオスプレイが飛行し続けていたことになるが、木原防衛相は問題視しない姿勢を見せた。
(明真南斗)