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県「サンゴ調査は困難」 国アセスを事後精査方針 辺野古新基地


県「サンゴ調査は困難」 国アセスを事後精査方針 辺野古新基地 新基地建設が進む米軍キャンプ・シュワブ沿岸(奥左)。右側は大浦湾=1月3日、名護市辺野古(小型無人機で大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 名護市辺野古の新基地建設で、大浦湾側への石材投入が始まったことに関連し、県環境部の多良間一弘部長は12日、生態への影響が懸念されているサンゴの実態調査について、「立ち入りが禁止されているため県独自の調査は困難だ」との見解を示した。同日に開かれた県議会土木環境委員会で崎山嗣幸氏(おきなわ新風)の質問に答えた。

 大浦湾のサンゴを巡っては、2015年に沖縄防衛局が岩礁破砕許可区域外に設置したコンクリートブロックによりサンゴ礁が破壊されていた。県は当時、米軍に制限区域内の立ち入りを求め、潜水調査を実施した経緯がある。

 防衛局は工事期間中に、工事が環境に与える影響を調査する環境影響評価(アセスメント)の事後調査を実施している。事後調査報告書は毎年県に提出しており、県は報告書の内容を精査する方針を示した。

 (慶田城七瀬)